福祉住環境コーディネーター2級を受験した理由

日本の住環境の課題
宅建の試験が終わった頃、職業訓練で「高齢者と住環境」という授業がありました。
その授業が、自分の中で大きな転機になりました。
ちょうどその時期、母がガンの手術後で入院していて、コロナの影響で病室にも入れない日々。
高齢で体力も落ちている母のことを考えると、
“家のつくりひとつで、生活のしやすさは大きく変わる”
という事実が、急に自分ごととして迫ってきました。
「障害や病気があっても、安心して暮らせる家とは何だろう」
「自分が年を重ねたとき、どんな住まいが必要になるのだろう」
そんな思いが重なって、福祉住環境コーディネーター2級の勉強を始めました。
資格そのものよりも、知識を身につけたいという気持ちが強かったんです。
職業訓練と受験勉強で学んだこと
勉強を進めるほど、住環境がどれだけ人の生活に影響するかを痛感しました。
■ 障害や病気によって「必要な家」は変わる

- 片麻痺
- パーキンソン病
- 心臓疾患
- 認知症
- 車椅子生活
- 術後の体力低下
それぞれに必要な環境はまったく違います。
手すりの位置ひとつ、段差の高さひとつで、生活のしやすさが大きく変わることを知りました。
■ 日本の家は、高齢者には厳しい

- 玄関の階段
- 車椅子が通れない廊下
- 急な階段
- 寒い浴室
- トイレが遠い動線
若い頃には気にならない“当たり前の家のつくり”が、高齢になると大きな障害になります。
■ 介護保険と住宅改修

介護保険を使えば、
- 手すりの設置
- 段差解消
- 滑りにくい床材への変更
- 和式トイレから洋式への変更
など、20万円までの住宅改修が利用できます。
制度を知っているかどうかで、家族の負担は大きく変わります。
■ 施設の種類と「介護認定」の重要性

- 要支援
- 要介護1〜5
この認定によって、入居できる施設も、使えるサービスも変わります。
「どこに入れるか」ではなく、
「どの認定なら、どんな生活ができるか」
という視点が大切だと学びました。
受験を通して感じたこと

福祉住環境の勉強は、単なる資格取得ではなく、
「家族のため、自分の将来のための生活の知識」でした。
母のことを思いながら学んだ内容は、
今でも自分の中に深く残っています。
そして、これからの日本では、
高齢者が安心して暮らせる住まいづくりがますます重要になります。


