リースバックとは

リースバック
リースバックとは、
「自宅を売却して現金を受け取り、そのまま賃貸として住み続ける仕組み」
のことです。
流れはシンプルです。
- 自宅を不動産会社に売る
- 売却代金を受け取る
- その家に“賃貸”として住み続ける
- 家賃を毎月支払う
つまり、所有者から“借りる人”に立場が変わるだけで、生活は変わりません。
なぜ高齢者に人気なのか

リースバックは「お得だから」使われているわけではありません。
むしろ、必要に迫られて選ばれるケースが多いのが実情です。
● 老後資金が足りない
年金だけでは生活が厳しい。
でも、引っ越しはしたくない。
● 修繕費や固定資産税が負担
古い家ほど修繕費が読めません。
リースバックにすると、これらの費用はゼロになります。
● ローン残債を整理したい
売却代金でローンを完済できるケースもあります。
● 相続をシンプルにしたい
家を現金化しておけば、子ども同士のトラブルを避けられます。
こうした“生活の現実”が、リースバックを選ぶ理由になっています。
リースバックのメリット

● まとまった現金が手に入る
老後資金・医療費・生活費など、使い道は自由です。
● 引っ越し不要
住み慣れた地域で暮らし続けられる安心感は大きい。
● 固定資産税・修繕費が不要
所有者ではなくなるため、維持費の心配がなくなります。
● ローン残債があっても利用できる
売却代金で完済できれば、生活が一気に楽になります。
リースバックには“知らないと損する注意点”がある

●売却価格は市場の7〜8割になりやすい
リースバックの売却価格は、一般的な売却より低くなります。
理由は、
- 買主(不動産会社)が長期賃貸リスクを負う
- 将来の買い戻しリスクもある
- 修繕費も負担する必要がある
こうしたリスクを見込んで、安く買い取る必要があるからです。
●家賃は相場より高めに設定される
リースバックの家賃は、普通の賃貸より高くなる傾向があります。
理由は、
- 固定資産税ゼロ
- 修繕費ゼロ
- 長期リスクを家賃で回収するため
つまり、修繕費を払わなくていい代わりに、家賃にその分が上乗せされているという構造です。
●契約は“短期契約の再契約方式”。自動更新ではない
ここが最も誤解されやすいポイントです。
リースバックは、
- 1年契約
- 2年契約
などの短期契約を繰り返す方式が一般的です。
つまり、自動更新ではなく、更新のたびに家賃が見直される。
古い家ほど修繕リスクが高まるため、
更新時に家賃が上がる可能性があるのです。
さらに、滞納などがあれば更新拒否の可能性もゼロではありません。
●長く住むほど割高になる理由
リースバックは短期利用ならまだしも、
10年以上住むと割高になりやすいと言われます。
理由は、
- 家賃が高い
- 更新で家賃が上がる可能性
- 売却代金を使い切ると家賃が払えなくなる
結果として、売却で得た金額以上の家賃を払うケースもある。
これは実務でもよくある話です。
リースバックを使うべき人・使うべきでない人

● 使うべき人
- 老後資金が必要
- 引っ越したくない
- 修繕費が払えない
- ローン残債を整理したい
- 数年だけ住めればいい
● 使うべきでない人
- 長く住む予定
- 家賃が年金でギリギリ
- 売却代金をすぐ使ってしまいそう
- 資産を残したい
まとめ

リースバックは、
生活を守るための選択肢としては非常に有効です。
ただし、
- 売却価格は低め
- 家賃は高め
- 契約は短期更新
- 長期利用は割高
という特徴を理解しておく必要があります。
最後に、この記事の核心を一文でまとめるとこうなります。
リースバックは
“現金が入る”ことより、
“家賃を払い続けられるか”がすべてを決める。
仕組みを理解して使えば、老後の生活を守る手段になる。


