リースバックとは

リースバックとは、

自宅を売却して現金を受け取り、そのまま賃貸として住み続ける仕組み

のことです。

流れはシンプルです。

  1. 自宅を不動産会社に売る
  2. 売却代金を受け取る
  3. その家に“賃貸”として住み続ける
  4. 家賃を毎月支払う

つまり、所有者から“借りる人”に立場が変わるだけで、生活は変わりません。

リースバックは「お得だから」使われているわけではありません。

むしろ、必要に迫られて選ばれるケースが多いのが実情です。

● 老後資金が足りない

年金だけでは生活が厳しい。

でも、引っ越しはしたくない。

● 修繕費や固定資産税が負担

古い家ほど修繕費が読めません。

リースバックにすると、これらの費用はゼロになります。

● ローン残債を整理したい

売却代金でローンを完済できるケースもあります。

● 相続をシンプルにしたい

家を現金化しておけば、子ども同士のトラブルを避けられます。

こうした“生活の現実”が、リースバックを選ぶ理由になっています。

● まとまった現金が手に入る

老後資金・医療費・生活費など、使い道は自由です。

● 引っ越し不要

住み慣れた地域で暮らし続けられる安心感は大きい。

● 固定資産税・修繕費が不要

所有者ではなくなるため、維持費の心配がなくなります。

● ローン残債があっても利用できる

売却代金で完済できれば、生活が一気に楽になります。

売却価格は市場の7〜8割になりやすい

リースバックの売却価格は、一般的な売却より低くなります

理由は、

  • 買主(不動産会社)が長期賃貸リスクを負う
  • 将来の買い戻しリスクもある
  • 修繕費も負担する必要がある

こうしたリスクを見込んで、安く買い取る必要があるからです。

家賃は相場より高めに設定される

リースバックの家賃は、普通の賃貸より高くなる傾向があります。

理由は、

  • 固定資産税ゼロ
  • 修繕費ゼロ
  • 長期リスクを家賃で回収するため

つまり、修繕費を払わなくていい代わりに、家賃にその分が上乗せされているという構造です。

契約は“短期契約の再契約方式”。自動更新ではない

ここが最も誤解されやすいポイントです。

リースバックは、

  • 1年契約
  • 2年契約

などの短期契約を繰り返す方式が一般的です。

つまり、自動更新ではなく、更新のたびに家賃が見直される。

古い家ほど修繕リスクが高まるため、

更新時に家賃が上がる可能性があるのです。

さらに、滞納などがあれば更新拒否の可能性もゼロではありません。

長く住むほど割高になる理由

リースバックは短期利用ならまだしも、

10年以上住むと割高になりやすいと言われます。

理由は、

  • 家賃が高い
  • 更新で家賃が上がる可能性
  • 売却代金を使い切ると家賃が払えなくなる

結果として、売却で得た金額以上の家賃を払うケースもある。

これは実務でもよくある話です。

● 使うべき人

  • 老後資金が必要
  • 引っ越したくない
  • 修繕費が払えない
  • ローン残債を整理したい
  • 数年だけ住めればいい

● 使うべきでない人

  • 長く住む予定
  • 家賃が年金でギリギリ
  • 売却代金をすぐ使ってしまいそう
  • 資産を残したい

リースバックは、

生活を守るための選択肢としては非常に有効です。

ただし、

  • 売却価格は低め
  • 家賃は高め
  • 契約は短期更新
  • 長期利用は割高

という特徴を理解しておく必要があります。

最後に、この記事の核心を一文でまとめるとこうなります。

リースバックは

“現金が入る”ことより、

“家賃を払い続けられるか”がすべてを決める。

仕組みを理解して使えば、老後の生活を守る手段になる。

\ 最新情報をチェック /