【体験談】母が生命保険の受取人を変更していた話

1人暮らしの母が亡くなる1年ほど前、 

生命保険は二つとも 兄が受取人 になっていました。

当時の僕は、 

「まあ長男だし、そういうものなのかな」 

くらいに思っていました。

母が亡くなり、保険会社へ連絡したときのことです。

担当者から、思いがけない言葉が返ってきました。

「こちらの保険は、受取人が“弟さん”に変更されています」

驚きました。 

二つの保険のうち、一つだけ 僕が受取人 になっていたのです。

母は亡くなる1年ほど前に、 

静かに受取人を変更していたのでした。

僕が受け取った保険金は、兄のものより少し少なかった。 

でも、金額の問題ではありませんでした。

母が 

「この子にも渡しておきたい」 

と思ってくれたことが、素直にうれしかったのです。

兄に全部任せるのではなく、 

僕にも気持ちを残してくれた── 

その事実が、母からの最後のメッセージのように感じました。

理由は母にしか分かりません。 

でも、今思うといくつか心当たりがあります。

  • 僕がよく実家に顔を出していた
  • 相談ごとをよく聞いていた
  • 兄に負担をかけすぎないようにしたかった
  • 子どもたちのバランスを考えた

母なりに考えて、 

「二人に分けておこう」 

と思ったのかもしれません。

ここは相続で誤解されやすいポイントです。

生命保険の死亡保険金は、 

遺産ではなく、受取人だけのもの になります。

つまり、 

受取人が兄なら兄だけ、 

受取人が僕なら僕だけが受け取る。

だからこそ、 

母が受取人を変更したことには大きな意味がありました。

母から受け取った保険金は、  

僕にとっては「母の気持ちそのもの」でした。

だからこそ、  

その気持ちを次の世代に渡したい  

と思い、子ども2人に平等に贈与しました。

母からの思いを、  

そのまま子どもたちへつなげたような気がして、  

とても自然な選択でした。

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